私に教えてくれた"恋"と言うものを。

そう言った後、彼は話しかけてこなくなった。




私がスマホ目線を写してから話しかけないでオーラが伝わったのか、単に話す事が無くなったのか。まぁ、何はともあれ私にとっては好都合。




だいたい冷たく接すればむやみに話しかけてくることもないだろう。




しばらくまたSNSをチェックしているとガラッとドアが開いた。と共に隣に座っていた新村?って人が立ち上がった。




「先生。」


「あら、新村君。どうしたの?」


「今日委員会の事で話あるから来いって言ったのは先生じゃん。」


「あ、そうだった。えっとね……___」




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そしてしばらくして委員会とやらの話が終わり、新村君は保健室から出ていった。




「出たよ洋ちゃんの認知症。全く、どうして自分が言ったこと忘れちゃうかな〜。」


「せめて忘れっぽいって言ってよ。それにおばさん扱いしないの。」



(忘れっぽいって…それもそれでどうかと思うけど。)




内心そう思ったがそれを口に出すのは止めておいた。




洋ちゃんが資料の山積みを片付けながら「そういえば」と呟いた後私の方を向いて言った。




「あ、放課後委員会で保健室使うから今日は残らないようにしてね。」


「委員会ってさっきの人が言ってた?」


「そうよ。てゆうかさっきの人って、確か同じクラスでしょう?」


「うーん、みたいだね。」


「もうほんっと、昴って人に興味ないのね。」


「だってさっきまで名前も知らなかったんだよ?それに隣の席とか何とか正直どうでもいい。」


「今どき昴のような子は珍しいわね〜。」


「そう?」


「だって、普通はクラスとか席とか気にしない?あの人カッコイイとかタイプじゃないとか思ったりするものよ。そういうの昴はないんでしょ?」


「うん。だってそういうの興味無いし。……え、変わってる?」


「まぁ、人それぞれよ。」




恋愛だの恋だの結局は別れて終わりでしょ。



それに好きとかよくわかんないし。話すの苦手だし。友達すらまともにいない私はそういうの言ってる場合じゃない。