イヤホンを耳に当て、電車の窓から変わる景色を眺めていた。
高校生活3年目と1週間ちょっと経った今だが私の思いは相変わらず変わらない。
(あー、早く卒業したい。)
こんな所いても意味が無い。本当はこんな所来るはずじゃなかったのに。
「あ、あのっ……高良瀬、先輩。」
校門を通ってすぐの時、そう声をかけられた。
この時点でイヤホンを耳から外していたため名前を呼ばれた事はすぐに分かった。
「……はい。」
「先輩の事が好きです!僕と付き合ってくださいませんか」
(……は?)
またこれか。しかも今回はこんな人目につく大勢の生徒がいる前で
顔はそこそこ悪くなさそう。だけど私は顔で決める人じゃないしかと言って性格だけでも決めるわけじゃない。そもそも名前を言わない時点で論外だ。
「ごめんなさい。無理です」
会釈もせずそのまま校舎に入った。
「うわ、可哀想に。何も知らない1年生はこうなるんだな。」
「あの高良瀬さんに告白とか絶対無理。」
「これで何人目の犠牲者だ。」
「さすが"冷たい高嶺の花"。」
そうその場にいた生徒は話していた。
高校生活3年目と1週間ちょっと経った今だが私の思いは相変わらず変わらない。
(あー、早く卒業したい。)
こんな所いても意味が無い。本当はこんな所来るはずじゃなかったのに。
「あ、あのっ……高良瀬、先輩。」
校門を通ってすぐの時、そう声をかけられた。
この時点でイヤホンを耳から外していたため名前を呼ばれた事はすぐに分かった。
「……はい。」
「先輩の事が好きです!僕と付き合ってくださいませんか」
(……は?)
またこれか。しかも今回はこんな人目につく大勢の生徒がいる前で
顔はそこそこ悪くなさそう。だけど私は顔で決める人じゃないしかと言って性格だけでも決めるわけじゃない。そもそも名前を言わない時点で論外だ。
「ごめんなさい。無理です」
会釈もせずそのまま校舎に入った。
「うわ、可哀想に。何も知らない1年生はこうなるんだな。」
「あの高良瀬さんに告白とか絶対無理。」
「これで何人目の犠牲者だ。」
「さすが"冷たい高嶺の花"。」
そうその場にいた生徒は話していた。