君だったんだよ。

「ほらな、言ったろ?こいつらは、ぜってぇーにお前を怖がらない。むしろ憧れだからな」


そう言って私の頭を撫でてくれた。

この人、私の気持ちわかってたんだ...

ここの風魔は総長が優しいからこの人達もみんな、優しいんだな。

この人達と出会って良かったって心の底から思った。


「じゃあ、今度は俺らだな!じゃあ、まず和弥(かずや)から!」

「和弥だよ、よろしくな」

「こいつは風魔の副総長な?怒らせたらやばいから気をつけな」

「あ、ラジャ!」


これから30人くらい名前を教えてもらった。

名前を覚えるの苦手だから、ほとんどの名前覚えてないけど大丈夫かな。

まぁ、ここにいたらいつの間にか名前覚えるよね。


「んーっと、そんな感じかな?よし、解散していいぞー」

「ちょっとまって!!あなたの名前聞いてない!!」


さすがに総長の名前聞かないとだめでしょ。

それにあの有名な風魔の総長さんの名前聞いたことがない。

気になるし、呼ぶ時に困る...