君だったんだよ。

私の名前を言ったらまたあの時みたいに離れていくのかな。

さっきのあいつみたいに睨みつけられてさ。

どうしよう、名前言うの怖いな...


「大丈夫。こいつらは、お前の名前知ってもあいつみたいに睨みつけねぇーよ。それにむしろ、目をキラキラさせるんじゃねぇーかなw」


え?みんなから怖がられて離れていくのに、この人達は目をキラキラさせるの?

なんか想像つかないけど、嘘ついてるようには見えなかった。

言って...みようかな。


「...高見 花音です」


うっ、どうしよう、怖いな...


「まじで!?」

「あの高見 花音!?」

「うそだろ!?」


ザワザワザワザワ...


本当に目をキラキラしてる...

どうしてそんなに嬉しそうなの?


「...」


私はびっくりして、何も話せなかった。