「なんか悲しいな...」


ずっと下を向きながら歩いていたからいつの間にかここまで来ちゃったのか...

帰った方がいいかな?

でも、もうあそこには帰りたくない。

どうしよう...


「おい、早く金出せよ!!」

「調子乗んなよ!?」


なになに、こんな街中で喧嘩売るか??

ほっといた方がいいな...


「やめてください...!!だ、誰か!!」

「うるせぇーよ、お前なんかが助けに来るわけないだろ?w」


はぁ...しょうもない喧嘩だな。

仕方ねぇー、助けるか。


「あのさ、ちょっといい?」

「あ?なんだ、てめぇ?」


出たよ、その言葉。

怖くもないし、むしろ今は聞きたくなかった。


「こいつ、離してくんね?」

「は?お前に関係ねぇーだろ!!」


と言いながら殴りにかかってきた。

はぁ...隙が見えてるし、こいつ弱いな。