「俺が聞いてんのは仲間が傷つく、迷惑かけるっていうのを聞いてんじゃねぇ。お前自身が風魔の仲間になりたいか、なりたくないかを聞いてんだよ」


私自身が雷さん達の仲間になりたいか、なりたくないか...

そんなこと言われたら答えは一つしかないじゃん。


「...風魔の仲間になりたい」


それが正直の答えだった。

私のせいで風魔のみんなが傷つくのは見たくない。

でも、それでも、ここに居たい。

私の名前を知って初めて怖がらなかった人達。

私の名前を知って初めて逃げなかった人達。

私の名前を知って初めて居場所をくれた人達。

私の居場所は風魔しかないとそう思った。


「よし、じゃあ、決定だな!ようこそ、花音!」


今日から風魔の仲間。

今日から風魔が私の居場所。