君だったんだよ。

『花音』


あ、懐かしい声。

でもちょっと悲しい声。

この声は...


『花音!』『花音ちゃん!』


あ、また懐かしい声。

でももう二度と聞けない声。

この声は...

あの日に、楽しかったあの日に...

戻りたい...


「花音?聞こえるか?」

「ん...?あれ、雷さん」

「ごめんな、起こしちゃって...怖い夢でも見たのか?」


夢?そういえば幼なじみと友達が私の名前を呼んでたな。

でも、なんで雷さんは『怖い夢』だなんて言ってたんだろう?


「あの、どうして怖い夢でも見てるって思ったの?そんな顔した?」