君だったんだよ。

「そっか、そんなことがあったんだな」

「花音と初めて会った時、何もかも失った顔をしてたからなんかあったんだろうなって思ってたけど」

「あ、和弥もそう思った?俺もそう思って風魔まで連れてきた」

「ごめんね、こんな話して迷惑なのに、泣いちゃったりしたから余計迷惑かけちゃったね...」

「んなことねぇーよ!泣きたい時は我慢せず泣け!泣く場所がないなら風魔のみんなが泣く場所になってやるよ!!」

「うん...ありがとう」


泣き疲れて眠くなってきちゃった。


「ごめん、眠いから寝てもいい?」

「あ、なら俺のベッドを使いな、こっち」


この日は雷さんのベッドで寝かせてもらった。