イザナギの声に、神々たちは「おお〜!!」と声を上げる。
「沙月ちゃん!僕がちゃんと守ってあげるからね」
沙月の手を握りながらそう言うスーに、葉月は「テメェ、離れやがれ!」と蹴りを入れた。
「喧嘩してる場合じゃないでしょ」
沙月は思わず苦笑する。それを見て、葉月は少し安心したような表情になった。
「それでは出発!!」
イザナギのその声で、沙月たちは列を作って出発する。ヤマタノオロチがゆっくりと進んでいる北を目指す。
「沙月、無理はしないでね」
馬に乗っている沙月に、桜姫が話しかける。沙月は桜姫ににこりと笑い、また前を向いた。
町を離れてすぐに、沙月は空気が重苦しいことに気づいた。悪霊がいる時よりもひどい。
「ヤマタノオロチからとても離れているのに……」
沙月が呟くと、オモイカネが言った。
「ヤマタノオロチは、正確な大きさがわからないほどです。邪悪なものが大きければ大きいほど、影響力がある。ヤマタノオロチが体から出している負の空気は大きいのです」
「沙月ちゃん!僕がちゃんと守ってあげるからね」
沙月の手を握りながらそう言うスーに、葉月は「テメェ、離れやがれ!」と蹴りを入れた。
「喧嘩してる場合じゃないでしょ」
沙月は思わず苦笑する。それを見て、葉月は少し安心したような表情になった。
「それでは出発!!」
イザナギのその声で、沙月たちは列を作って出発する。ヤマタノオロチがゆっくりと進んでいる北を目指す。
「沙月、無理はしないでね」
馬に乗っている沙月に、桜姫が話しかける。沙月は桜姫ににこりと笑い、また前を向いた。
町を離れてすぐに、沙月は空気が重苦しいことに気づいた。悪霊がいる時よりもひどい。
「ヤマタノオロチからとても離れているのに……」
沙月が呟くと、オモイカネが言った。
「ヤマタノオロチは、正確な大きさがわからないほどです。邪悪なものが大きければ大きいほど、影響力がある。ヤマタノオロチが体から出している負の空気は大きいのです」