「葉月は寝てていいんだよ?神社の掃除なんて一人でできるし…」
沙月がそう言うと、葉月が「はあ?お前のためじゃねえよ」と言いながらほうきを手にする。
「……お前と一緒にいたいからだよ。馬鹿」
葉月は顔を赤くしながら掃除を始める。沙月も「ありがと!」とはにかみながら、腕を動かした。
葉月はクラスで人気の男の子だ。そんな彼が家に居候していることと、一年生の秋から付き合っていることを、沙月はみんなには内緒にしている。
この秘密を知っているのはーーー…。
「沙月!葉月!おはよう!」
水色の着物を着て、雪の結晶の髪飾りをつけた女の子がやって来る。その後から、真っ白の着物に白い肌の美しい女性が姿を見せた。
「おはよう!つららちゃん!お雪!」
「おはようございます」
お雪と呼ばれた女性は優しく微笑む。彼女は人間ではなく、実は妖怪の雪女だ。水色の着物の女の子も人間ではない。雪女の妹のつららだ。
「葉月、雪を降らせてくれてありがとう!私とお姉様は暑さに弱いから…」
つららは無邪気な笑顔を葉月に向ける。
沙月がそう言うと、葉月が「はあ?お前のためじゃねえよ」と言いながらほうきを手にする。
「……お前と一緒にいたいからだよ。馬鹿」
葉月は顔を赤くしながら掃除を始める。沙月も「ありがと!」とはにかみながら、腕を動かした。
葉月はクラスで人気の男の子だ。そんな彼が家に居候していることと、一年生の秋から付き合っていることを、沙月はみんなには内緒にしている。
この秘密を知っているのはーーー…。
「沙月!葉月!おはよう!」
水色の着物を着て、雪の結晶の髪飾りをつけた女の子がやって来る。その後から、真っ白の着物に白い肌の美しい女性が姿を見せた。
「おはよう!つららちゃん!お雪!」
「おはようございます」
お雪と呼ばれた女性は優しく微笑む。彼女は人間ではなく、実は妖怪の雪女だ。水色の着物の女の子も人間ではない。雪女の妹のつららだ。
「葉月、雪を降らせてくれてありがとう!私とお姉様は暑さに弱いから…」
つららは無邪気な笑顔を葉月に向ける。


