都の剣〜千年越しの初恋〜

「付いて来い」

イザナギは廊下を歩いていく。サシャも着物を引きずりながら、柔らかな光が差す廊下を歩いた。

そして、イザナギの部屋に入った時、サシャは驚きで声を失う。そこにはツキヤがいた。

「ツキヤ!!」

近づこうとするサシャを、イザナギが手で制した。その目は、反論を許さないと言っている。

サシャは戸惑い、ツキヤを見つめた。ツキヤは苦しげな表情で黙っている。

部屋には、家臣数名とイザナギの妻であるイザナミもいた。家臣たちは苦い顔をしていて、イザナミは悲しげな表情だ。

「サシャ」

威圧感を放ったまま、イザナギが口を開く。

「お前は、この人間の男と愛し合っているのか?」

「……はい」

ツキヤのことは、心の底から愛している。サシャはイザナギの目を見ながら真剣に頷いた。

「……お前は?」

イザナギはツキヤを睨みつける。ツキヤの肩が一瞬震えた。

「私も、サシャ様を愛しています」

サシャは、ツキヤのその言葉に安堵する。とても嬉しいことだった。しかし、イザナギの目は鋭いままだ。