男性が何かを叫び、サシャも懸命に何かに答えている。しかし、どれだけ耳をすませても、意識を集中しても、会話を聞き取ることはできない。
目覚めた時、心臓がいつも以上にバクバクと嫌な音をたてていたのを沙月は覚えている。夢は、日に日に悪夢へと向かっているような気がしていた。
蔵に置かれた引き出しを片っ端から開け、棚の奥まで目を凝らして見る。蔵の中には様々なものが所狭しと並んでいた。
何かの動物の足のミイラ、いつ作られたのか謎の薬らしきもの、鬼や妖怪のお面ーーー。
一体何のために使われ、ここにしまわれているのかわからないものばかりだ。葉月の家族曰く、「蔵に入っているのは、ほとんどがガラクタだろう」という言葉だったのを沙月は思い出す。
クーラーはおろか、この蔵には扇風機すらない。蔵は灼熱の太陽に照らされ続けている。沙月の体を汗が伝った。
一旦蔵から出て、葉月と沙月は休憩する。日陰で冷え切ったサイダーを飲む。
「おいしい〜!!」
沙月は頰を緩め、無邪気に笑う。まるで地獄から天国へ来たようだ。
目覚めた時、心臓がいつも以上にバクバクと嫌な音をたてていたのを沙月は覚えている。夢は、日に日に悪夢へと向かっているような気がしていた。
蔵に置かれた引き出しを片っ端から開け、棚の奥まで目を凝らして見る。蔵の中には様々なものが所狭しと並んでいた。
何かの動物の足のミイラ、いつ作られたのか謎の薬らしきもの、鬼や妖怪のお面ーーー。
一体何のために使われ、ここにしまわれているのかわからないものばかりだ。葉月の家族曰く、「蔵に入っているのは、ほとんどがガラクタだろう」という言葉だったのを沙月は思い出す。
クーラーはおろか、この蔵には扇風機すらない。蔵は灼熱の太陽に照らされ続けている。沙月の体を汗が伝った。
一旦蔵から出て、葉月と沙月は休憩する。日陰で冷え切ったサイダーを飲む。
「おいしい〜!!」
沙月は頰を緩め、無邪気に笑う。まるで地獄から天国へ来たようだ。


