力強く引き寄せられた私の腕は、 気づけば真山の体の横に手をついていて そして、 唇は…………、 「……はああぁぁあ!!?」 「塗ったぞ、お前の口についてたリップクリーム。これでいいかよ!」 「ななななな」 「……お前、もう少し危機感とか持ったほうがいいぞ」 「どの口が言う!?」 突然の、 混じりあったハニーレモンのキスは、 甘くて、酸っぱい、 青春の、味がした。