「ちょっと進なに??」


無言で私をどっかに連れて行こうとする。


そこで着いたのは屋上。

「ちょっと座って」


「うっうん」


なんだかすごく真剣な顔になり進は私を見てくる。


「っで何??」


私は笑顔で進をみる。

本当は怖くて、夢のように進は私から離れていっちゃうんじゃないか、と思った。


「...てない」


「えっ??」


進が言った言葉が良くききとれてなかったので、もう一度聞いてみた。


「ちゃんと笑えてないって言ってんの!!」


「私、笑ってんじゃん」

進は怒りぎみで言って、今どんな状況か良くわからなかった。


「七海、寝てからずっと元気ないし、ちゃんと笑ってない」


「えっ!???」


そんな事を進は考えてくれたの??


もう無理だ。

私は進の事が好き。


ずっと自分は傷つきたくないから、避けてきた私の気持ちは、破壊されたように思った。