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━━━━バタンッ……


あれから何も言わず葉月くんの部屋から連れ出された。


外に出てみれば、さっきまでひどかった雨は止んでいて、曇り空。



そして今は、依生くんの部屋に連れて行かれ、扉が閉まり、何も言わず後ろから抱きしめられた。



「あ……あの、依生く……」


「……なんで泣いてたの」


「え……」


「葉月クンに何かされたんじゃなくて、僕のせいなんでしょ?」


「っ、」


「……なんでか言ってよ」



もうわかんないことだらけ。

とことんわたしの心をかき乱してくるから。


気があるわけでもなくて、幼なじみだって思ってるくせに。


それなのに、平気でわたしに触れたりキスしてきたり。


「依生くんは……わたしのこと幼なじみとしか見てないんでしょ……?」


頭の中でいろんなことがグルグル回り出して、感情のコントロールが利かなくなってきた。