「せっかく部活オフになったから明日香とどっか行こうと思ったのに。

まさか帆乃ちゃんと浮気してるなんてなー」


えっ、え!?
いや、なんか話大きくなってない!?


「涼ちゃんも大事だけど、
帆乃ちゃんも可愛いからどっちも手放せないのっ!」


あらら……。

そこは涼ちゃんだけだよって言ってあげないと花野井くんの機嫌が……。



「はいはい、じゃあ今からは俺だけのこと見てて」


おぉ……さすが花野井くん。
落ち着いてるし、さらっとキュンとするようなこと言うし。



「いつも涼ちゃんのこと見てるのに〜!」


「はいはい、んじゃ帰るよ。
明日香不足で倒れそうだから癒してもらわないと」


糖度高めなことをクールな顔をして言うところがさすがといいますか。



邪魔者は早いところ去らないと。


「あっ、じゃあ2人ともまた明日ね!」


雨がひどくならないうちに早く帰ろうと思い、2人に挨拶をして教室を出た。