「寺島くんと話してきたんです。それで・・・」 「それで?」 「好きだっていわれました。俺が愛すからって」 「あら、よかったじゃない。じゃあその目の腫れはうれし泣き?」 「・・・それもあります」 「それも、ってことはほかにもあるのね」 先生はほら、どうぞといって飲み物とお菓子をすすめてきた。 あったかい紅茶で心まであったかくなっていくのが感じた。 でも、それでまた抱きしめられたときを思い出してしまう。