「姉さん。座って?」と言う耕。
私は言われた通り座る。
「で、本題なんだけど…そろそろ母さん達の結婚記念日だろ?」と龍が言った。
「そこで、みんなでお祝いしようかと思います!」と耕が言った。
「うん。」と私は言う。
「そこで、なんですが…」と聖が私を見ながら言う。
「何?」
「父さん達に料理を作って欲しんだけど…」と聖が言う。
みんなが「お願い。」と言うように目を潤ませて私を見る。
「わかった。やる。」私は言った。