姉さんの生存率が下がった…
それなのに姉さんは、「大丈夫だから…」と小さな声で言った。
「姉さん…」俺は姉さんに声を掛ける事が出来なかった。
姉さんは、ただベッドに横になって窓の外を見ているだけだった。

姉さんの生存率が下がってから3ヶ月がたっていた。
だんだんと寒くなる季節に身を任せ、俺は大学が終わると必ず病院に寄った。
「龍。単位取れてるの?」と姉さんは俺の顔を見て言う。
でも、この日は違った…