「姉さん!!」俺は駆け寄る。
姉さんは口元を手で押さえている。隙間から、血が流れてくる。
俺は急いで周りを見渡す。家も無ければ、人も居ない。携帯を取り出して救急車を呼ぶ。

親にも連絡して、やって来た救急車に姉さんと一緒に乗り込む。
俺は、病院に着くまでの間姉さんの手を握り続けていた。
病院に着いた後、俺は初療室に運ばれる姉さんの姿を見ている事しか出来なかった。