痛みで時折意識が遠のくのか、咲紀の足取りは重たい。


「美春も手伝って」


3人がかりでどうにか2階まで上がってきた時、咲紀の意識はすでになかった。


暴れたり叫んだりされないから丁度いい。


咲紀の体を階段の前に寝かせると、あたしたちはその体を突き落としたのだった……。