特に、修人と咲紀は同じジャンルを書いていたのでライバル心が強かったみたいだ。
「そんなこと言ってて大丈夫か?」
後ろの席からそう声をかけてきたのは玉谷和人(タマタニ タズト)だ。
文芸部の中では一番文章力が高く、コンテストでも一次審査を何度も通過している。
そんな和人はイジメに加担していたわけじゃないが、すべてを知っていて黙認していた。
「どういう意味?」
そう聞き返すと和人は眼鏡を指先で押し上げて「今の時代、遺書もスマホやパソコンで作るだろ」と、言って来た。
「調べてみれば出て来るかもしれないってこと?」
「そうだよ。俺たちのことも書いてあるかもしれない」
そう言われると、気になって来る。
「気になるなら、明日調べてみればいいじゃん」
そう言ったのは明日香だった。
「調べるって、どうやって?」
「直接咲紀の家に行くの。葬儀は葬儀場でやるから、その時は家には誰もいなくなるでしょ」
「そんなこと言ってて大丈夫か?」
後ろの席からそう声をかけてきたのは玉谷和人(タマタニ タズト)だ。
文芸部の中では一番文章力が高く、コンテストでも一次審査を何度も通過している。
そんな和人はイジメに加担していたわけじゃないが、すべてを知っていて黙認していた。
「どういう意味?」
そう聞き返すと和人は眼鏡を指先で押し上げて「今の時代、遺書もスマホやパソコンで作るだろ」と、言って来た。
「調べてみれば出て来るかもしれないってこと?」
「そうだよ。俺たちのことも書いてあるかもしれない」
そう言われると、気になって来る。
「気になるなら、明日調べてみればいいじゃん」
そう言ったのは明日香だった。
「調べるって、どうやって?」
「直接咲紀の家に行くの。葬儀は葬儀場でやるから、その時は家には誰もいなくなるでしょ」