☆☆☆

それから20分後。


あたしたち3人は昼間の河川敷へと戻ってきていた。


昼間でも人がいないこの場所は夜でも街灯がなくて、とても暗い場所だった。


「確か、あの変から投げたかな」


昼間は混乱していたからあまりよく覚えていなかったけれど、記憶をたどってその場所へと向かう。


修人がライトで川を照らし出すと、今も流れが穏やかなのがわかった。


これなら、もしかしたら流されていないかもしれない。


そんな期待が膨らんでいく。


「よし、手分けをして探そう」


和人にそう言われ、あたしは靴と靴下を脱いだ。