和人の言葉にあたしは何度も頷いた。


「そう……。美春と明日香のことも書いてあった」


あたしが言うと、和人は目を丸くしてあたしを見つめた。


「それ、本当か?」


「うん。書かれてたのと同じ結果になってる」


「アジかよ……」


仮に、あたしが先に日記をすべて読んでいたとしても、結果は変わっていなかったかもしれない。


咲紀の呪いは、それほどまで強力だ。


「俺はその日記を読んでないからわからないけど、この後俺たちはどうなるんだ?」


修人の言葉にあたしは日記の続きを思い出した。


「日記の通りなら、あたしはこの後自殺する」


そう言うと、修人は言葉を失ってしまったように、ポカンと口を開けた。


「だけどあたしは自殺なんてしない。絶対に!」