《麗衣:なにが?》


《佑里香:あたしたちが、危険な目に遭うの》


は……?


あたしは佑里香のメッセージに瞬きを繰り返した。


《佑里香:麗衣はあのアプリになんて質問したの? もしかして、SNSで有名になる方法を質問したんじゃない? だから、危険な目に遭うんじゃないのかな?》


続けて送られて来た佑里香のメッセージは不安に溢れていた。


二日連続で火災と事故を目の当たりにしたのだから、そうなっても不思議じゃない。


でも、盛り上がった気分は一瞬でしぼんでしまった。


《麗衣:そんなこと、質問するわけないじゃん。佑里香は心配しすぎなんだよ》


そう返信してから、画面上の時計に視線を向けた。


まずい、もう着替えて出かけないと遅刻してしまう。


あたしは慌ててベッドから下りたのだった。