「本当に気をつけなさいよ。しばらくは真っ直ぐ帰ってきなさい」


「えぇ!?」


お母さんの言葉に思わず声を上げてしまった。


あたし自身がなにか悪い事をしたわけじゃないのに、放課後遊びに行くことが禁止されるなんて心外だった。


「だって、危ないじゃないの」


「それはそうだけど、昨日も今日もただの偶然だから大丈夫だよ」


あたしはそう言い、逃げるように自室へと向かったのだった。