それじゃダイエットじゃなくて、引きこもりみたいだ。


いつものあたしならそう感じていたかもしれない。


だけど今のあたしには、とにかく痩せないと。


痩せれば昌一の彼女になれる。


それしかなかった。


スマホ画面の中で飛び跳ねるウサギはいつでもあたしの味方だ。


「ふふふっ……」


あたしは画面を見つめてほほ笑んだのだった。