「ご、ごめん」


慌てて声量を落とす佑里香。


「でも、なんで沙月? そんな風には見えないけど」


美世がそう言ったので、あたしは昨日見た光景を話して聞かせた。


昌一は話しをしていただけだと言っていたけれど、教室内では話せない内容なら、告白とか、そう言ったものだったのかもしれない。


「そんなことがあったんだ。でも、沙月と昌一なんて全然ピンとこないよね」


佑里香はそう言って大きく息を吐きだした。


相当驚いたのだろう。


「あたしも」


美世も同意している。


あたしだってビックリしているし、美人な沙月と昌一が釣り合うようにも見えなかった。


「2人の関係を質問してみたら?」


佑里香があたしのスマホを指さしてそう言った。


さっきゲームをしたから、机の上に出しっぱなしにしてある。