「あたしも気が付いてたよ?」


佑里香にまでそんな事を言われて、あたしは体中から火が出るようだった。


きっと今、耳まで真っ赤になっていることだろう。


自分だって気が付いていなかった感情を、友人たちはすでに見抜いていたようだ。


「わかった、認める」


あたしは観念してそう言い、呼吸を整えた。


まだ全身が熱くて真夏みたいだ。


「告白とかするの?」


佑里香が身を乗り出して、興味津々にそう聞いて来た。


美世も目を輝かせてあたしを見ている。


「告白なんてそんな……」


そこまで言って、目の端で昌一を見た。


昌一はいつも通り友人たちとおしゃべりをしている。