「あぁ~、○×マートか? あそこの前は通ったからなぁ」


「そっか。やっぱりあれ昌一だったんだ」


「うん。でもまぁ、話聞いてただけだし」


そう言って頭をかく。


話ってどんな話だったんだろう?


まさか告白とか?


そう考えて、あたしは左右に首を振った。


沙月から告白されたりしたら、誰だって黙っておかないと思う。


昌一だって、自分からどんどん自慢していきそうだ。


「なぁ麗衣。お前気を付けろよ?」


突然真剣な表情になってそう言われたので、あたしは首を傾げた。


「え? なにを気を付けるの?」


「スマホとかさ、イジリすぐるのよくないぞ」


「急になに? お母さんみたいなこと言って」