「嘘!? 本当に!?」


事実を知った瞬間、目を丸くして声を上げる美文。


あたしは恥ずかしくて逃げ出したい衝動に襲われながらも、嬉しさで胸が一杯になっていた。


まさか克己まで同じ1組になれるとは思っていなかった。


同じように推薦入学が決まったのだって奇跡なのに。


この夢のような奇跡の連続にあたしの胸は高鳴った。


もしかして、畠平さんも同じ1組だったりして?


そんな期待を胸に画面を確認してみたけれど、残念ながら畠平さんは3組に名前があった。


ちょっとだけ残念な気持ちになったけれど、4人一緒のクラスになれたというとんでもない奇跡に笑顔がこぼれる。


「じゃあ、行こうか!」


あたしはそう言い、2人と一緒に新しい校舎へ向かって歩き出したのだった。