「それと、メールは見た?」


麻子ちゃんのことばにあたしは「まだ」と、震える声で答えた。


あたしと生がやってしまった事を、みんな知っている。


その事実が恐怖に変換されていた。


このまま学校へ行けば、みんなからどんな風にみられるかわからない。


今朝も、部屋をノックしたのは美文じゃなかった。


それはあたしを軽蔑したからじゃないだろうか。


「早くメールを確認して学校へ来て」


麻子ちゃんはそう言い、部屋から遠ざかって行く足音が聞こえて来たのだった。