お手洗いに行くなど、女に合わない為の時間稼ぎでしかないが…。

そんな負の感情に見舞われながら、右に曲がるとふと疑問を感じた。

お手洗いの手前にある部屋の扉が少し開いていた。

何故だか、引き寄せられるようにその扉に足を運ぶ。

扉の隙間から部屋を覗くと大きな本棚が沢山の本で埋め尽くされている部屋だった。

本が好きな俺は、好奇心には勝てずに部屋に入ってしまった。