とても、澄み切った凛とした声。

心が震えた。

その声で自分の名を呼んでくれたらどんなに嬉しいかーーー。

すると、彼女は何を思ったのか俺の額へ右手を添えていた。

アルト「ッ…」

俺は柄にもなく顔の熱が上昇していくのを感じた。

さらに、彼女は俺の顔を覗き込んでいる。