「そろそろ来るころだと思ったよ」
白衣を着た瑛ちゃんが、嬉しそうに言った


「なんでここにいるのよ!」
私は叫ぶ

だって
なんで瑛ちゃん(幼馴染)が保健医なわけ?

昨日まで
『やべぇ、就職決まんねえ』
とか言って
焦っていた瑛ちゃんが


どうして私の通っている高校にいるのよ!


「やっぱ好きな人の傍がいいじゃん」

「相思相愛ならね!
…っていうか
なんで?」


「まあ、サプライズ?」

瑛ちゃんが抱きつこうとする
私は保健室内を逃げた

「お姉ちゃんは知っているの?」

「なんでマコの承諾が必要なんだよ」

「恋人でしょ!
瑛ちゃんの彼女でしょ」

「誤解だって言ってるだろう?
俺は…」

あ。

私は瑛ちゃんに枕を投げつけた

瑛ちゃんのペースに巻き込まれたら
私は襲われる

「光ちゃんに知らせないと」

逃げるように保健室を飛び出した