そう思っていると。
「あ、依……櫻井さん!福田くん!」
渚くんは大きな声で私と快の名前を呼んだ。
「えっ、俺らに気付いた?」
「みたい……行こっ」
「うん!」
急いで渚くんの方へ駆け寄ると渚くんの周りにいた人々もサッと私たちを避けた。
「二人とも、kinoのモデルになってくれてありがとう」
渚くんはニコッと笑って私たちに握手を求める。
「いえ……今日はお招きありがとうございました」
私はペコっとお辞儀をしながら丁寧に渚くんに挨拶をした。
そんな私の様子に渚くんは驚いた顔をする。
『……依茉ちゃん、そんな硬くなくていいよ』
「……っ」
そして私にしか聞こえないくらいの距離でそっと耳打ちをした。
