「そっか……そうだ、私エスカレーターから落ちて……」 私がそう言うと周りのみんなは少し表情を暗くした。 「……?」 「あのな、依茉……」 「なに……?」 「……渚くんから。手紙預かったんだ」 「手紙……?」 なんで手紙?と思いながらも私は依智兄の手から手紙を受け取る。