声がして渚くんを見ると渚くんは起きていた。 「……渚くん……起きてたの?」 「……起きてるよ」 そして私をギュッと抱きしめた。 「……なにを心配してるのか分からないけど、俺からは絶対に離さない」 「……っ」 そう耳元で言う渚くんに私はブワッと涙がでた。 ……今まで付き合ってきた人にそう言われたことはあった。 けどこんなに気持ちが伝わってくる言葉は初めてだから。