私

小学生の地域の夏祭りで金魚すくいをやった。
その金魚を飼うことになり、4匹の金魚が成長して家族の一員になっていった。
私や母の言葉に反応して可愛かった。
特技の瞬きも時々していて、本当に貴重なペットだった。
水取り替えは大変だったけど、金魚にいつも癒されていた。
3匹はオレンジの金魚で、1匹は白い金魚。
でも、1匹ずつ死んでしまってその度に悲しみは大きかった。
金魚だから、人間のように長くは生きられないのはわかっていたけど、やっぱり大切なペットを失う悲しみは大きい。

中学生の時にホームセンターでセキセイインコの雛を2羽買った。
黄色いセキセイインコと青いセキセイインコ。
雛から育てて2羽は仲がいいけれど青いインコが黄色いインコをたまにいじめていた。

1年が過ぎた頃、青いインコが卵をお腹から出せなくて死んでしまった。
短すぎる命。
もっといろんなことをしてあげれば良かった。
その気持ちは金魚も同様。

それから、黄色いインコはひとりぼっち。
寂しがり屋になり、私や家族によく甘えるようになった。
大切なパートナーを失った悲しみは大きかっただろう。

口の中にできものができたり、足に力が入らなくなったりしたけど、青いインコの分まで生きてほしいという願いから動物病院で薬をもらい、飲ませて今はだいぶ元気になった。
もう10年以上の付き合いだ。

ペットは心を癒してくれる存在であり、大切な家族だと思う。
たった1羽の最後のペットをこれからも大切にしたい。