君が僕を忘れてしまっても、僕は君を忘れない。

「____えぇ、それでは自己紹介をしてもらいたいと思います。」


そう、新学期にはコレがあるから嫌なのだ。
そもそも自己紹介をして何になる?
僕は別に友達が欲しい訳では無いし、自分のことを周りに知って欲しいとも思わない。
むしろ一人で居たいくらいだ。
わざわざ人とつるむ必要がどこにあるんだ?

そんなことを考えていると、僕の順番になってしまった。
「坂木瞬です。趣味は読書。よろしく。」
自己紹介なんでこんなもんだろ。必要最低限のことを話せばいいのだ。

「えっ何それ!すごくつまんない自己紹介だね!」
___え?

声の正体は、僕の横の席の人だった。
「私は花咲羽奈(はなさきはな)!
趣味は寝ることと食べること!たまに何も無いところで転びます!彼氏はいないのでただいま募集中でございます!」

勢いよく立ち上がったかと思うと、これまた勢いよく自己紹介をした。

そして着席すると僕に話しかけてくる。
「自己紹介ってのはこうやるんだよ!にっしっし」



僕の「花咲羽奈」の第一印象。
"うるさい"。