「結愛、最近しんどいだろ?夏バテって感じもあるだろうけど」

「なんでわかるの?」

「俺医者目指してるから」

「そっか・・・だからついてきてくれたの?」

そう言うとちょっと考えて陽翔くんは口を開いた。

「俺さ、入学式の日、結愛がここにきて泣いてたの知ってるんだ。」

「え・・・嘘・・・」

「ごめん。見ちまった。でもそん時結愛を一人で泣かせたくないって思ったんだ。」