「行くよ」

そう言って私の手を引いてバスに乗った。

「え?私これから「病院だろ?」

「なんで?」

「俺の親父、五十嵐伸之。患者さんからは伸先生って呼ばれてるな。」

え・・・

たまたまだと思ってた。

同じ苗字の人はたくさんいるって・・・

私の初恋の相手。

伸先生の息子さん・・・

「はるくん?」