「それはどういうことですか?」

結愛のお姉さんが冷静に聞いた。

「明日目が覚めるかもしれない。でも来年、5年後10年後・・・このまま目を覚まさないこともあります。」

その言葉で結愛の家族は崩れ落ちた。

俺も動けずにいた。

結愛が目を覚まさないかもしれない?

「親父・・・結愛は・・・生きてんのか?」

「あぁ。自分で生きようとがんばってくれたから」