「結愛、ドナー見つかったよ。」

お姉ちゃんのその一言がすごく嬉しかった。

「うそ・・・ほんとに?」

「うん」

嬉しさとは裏腹に家族の表情は悲しみ。それが当てはまるような顔だった。

「なにか問題・・・あるんだよね?」

そう聞くと

「結愛の今の体力、状態だと手術に耐えられないかもしれないって」

お姉ちゃんが泣くのを我慢しながらそう言った。