夜の音-元ヤクザとJKのアブない同居生活-

ストーキングは……ありえなくもないけど、すぐ後をつけてたなら普段から警戒してるし、気づけたはず。

もしかして……

ちらっと左手薬指の指輪を見た。

「GPS……?」

サッと悠の目が逸らされた。

左手薬指に指輪の意味、それは嬉しいんだけど、GPS。

悠なら広い人脈を辿って作りかねない。

というか、スマホも追跡できる物を持たされてるし……今更感が。

「もう、心配性だなぁ……」

軽く笑って、悠に歩み寄る。

「ありがとう、悠。それと、ごめんね……どう応えていいか解らなくて、本当は嬉しかったし、私……」

と言ったところで、そっと口を手で塞がれた。

仄かに顔の赤い悠を見上げる。

「その後は帰ってから俺に言わせて」

首を縦に振り、頷いた。

鼓動が速くなる。

ドキドキしながら悠と並んで歩いて帰路についた。