私が見上げると瑞希くんの 胸があって、 ……ほぼ抱きついている状態だ。 「……ど、どうかしたの?」 「……んー?」 瑞希くんは腰に手を回して、 下を覗き込むように私を見る。 「み……ずき……くんっ……!」 思わず、顔の近さに 心臓がドクドクする。 近づく顔に思わずギュッと目を瞑る。 「今日はごめんな」 ーーーーーーーこの声は ハルだ。