「朝日。ちょっとトイレ。」と彼が席を立つ。
「うん。」と私は返事をして、まだお皿に残っている物を食べた。
彼が戻ってくると、電気が消えた。
「ハッピーバースデー。朝日。」と彼は言って、私の前に花束を差し出し、
「俺と、付き合ってください。」と言った。
「秋本君… よろしくお願いします。」私は言った。
私が言った瞬間、周りからは拍手が起きた。
そして、店員さんがケーキをこちらに運んでくる。
「おめでとうございます。」と店員さんが言う。
私達は、顔を見合わせて笑いあった。

食事が終わり、お店を出ようとすると雨が降り出した…
「あ、雨。」私は言った。
「ほら。こっちに来な？」と彼が言う。彼は傘を持って立っていた。