部屋に着くと、彼をソファーに寝かせる。
私は、彼が起きるのを待つ間にコーヒーを淹れる。
これが、私が彼を連れて来た時の習慣みたいなものだ。

丁度、コーヒーが出来たところで彼が起きる。
「う〜ん」と彼が頭を抑えて起き上がる。
「起きた?」と私は声をかけ、水を差し出す。
「サンキュー」と彼は水を受け取り飲む。

「悪い。また世話になった…」と彼は酔いが覚めてきたのか言った。
「大丈夫。」私はさっき淹れた、コーヒーを渡して言った。

外から雨の音が聞こえた…