「秋本君?起きて。」私が何度も肩を揺らすが、起きる気配が一向にない。
「すみません。タクシーお願いします。」私は店員さんに頼んだ。
彼と飲むといっつもそうだった…
私は、お金を払いタクシーが来るのを待った。この時間にも彼が起きる事は一向にない。

タクシーが来て、私は自分の家にお願いする。
寝ている彼を担ぐのは辛かった…
タクシーの中でも、彼が起きる事はなく、私の肩にもたれて寝ている。
「着きましたよ。」と言う運転手さんの声を合図に起こしてみるが、起きない。仕方なしに私は、部屋に彼を連れて行った…