初めてのはずなのに……。 …なんで名前を知ってるの? 「あ、あの!」 「ん?」 「……名前は?」 私が聞くと、その人はなぜだか得意げに笑って 「3年、佐藤康太。また会おうね、菜乃ちゃん」 ─────それが、私と佐藤先輩の出会いだった。